social distance  新型コロナウィルスから学ぶ距離感

2020-04-17

私が敬愛する中島先生(ヨガの先生)に、新型コロナについてお話を伺ったところ、「コロナを正しく恐れましょう!」と言っていた。「私も感染したら怖いと思うけど、不必要に恐怖を感じ、心配しすぎる方が、免疫も下がるし、鬱になって、不健康になってしまいますよね」と。本当におっしゃる通りである。

TVやSNSを情報源として一日中見ていると恐怖心が倍増してくる。ウィルスがなくなることは無く、如何に受け入れて共存していくか、という方向にこれからシフトしていくのだと思う。新型コロナウィルスとの距離感も自然と、変わっていくのだ。

そして、最近ニュースで耳にする「social distance 社会的距離」という言葉、気になったので自分で調べてみました。

■社会的距離?ソーシャル・ディスタンスとは?

社会的距離、ソーシャル・ディスタンス(社会的距離の確保:ソーシャル・ディスタンシング)とは、公衆衛生上の用語で、感染拡大を防ぐために意図的に人と人との距離を保つこと、人が近づく場を避けること。社会学上は、ある人々を排除して心理的にも遠ざけることを意味する。 公衆衛生上は単に物理的に離れることだそうです。

これは現在、感染拡大防止において必要であり、世の中での重要度も高いもの。ですが、物理的側面だけでなく、「経済」「仕事」「食事」「人間関係」「情報」「メディア」「感染症」などとの、距離感を考え直すためにも使える言葉だと思う。

経済(お金)との距離感を考えてみると、、、高額報酬のための過酷な労働を求めたり、求められたり。お金を得ることで広がる可能性は大いにあるけど、経済成長という大義名分を掲げ、沢山の消費を煽る経済活動に疑問を感じている人達は増えている。かと言って経済は必要で、お金を無くすわけにもいかない。(現代社会において)経済(お金)と自分の丁度よい距離感を改めて考え直す、機会にあると思う。

食事との距離感を考えてみても、、、これまで、食事回数1日3食が当たり前と思い込み、お腹がすいていなくとも食べてきた現代人。実は3食が良いという直接的証拠はない。単に、サラダを食べることが健康に繋がらないし、風邪をひいた時にスタミナつけなきゃってガンガン食べていた昔の僕は、なんとな~く周りが言っていたことを、疑うことなく当たり前に続けていた。。。ある本の一説より「人間は飢餓には強いが、過食には弱い」。要するに現代人は食べ過ぎという話。

多様化社会において正解は1つではなく、様々な情報に出会ってしまう。私たちにとって自分と食事との距離感を計るため、摂食回数、摂食量、摂食時間など改めて「考え直す」必要は大いにあると思う。

そして、メディア、SNSなどの「情報」との距離感だ。今回の新型コロナウィルスは世界に大きなインパクトを与えた。私自身、普段はあまりテレビを見ている時間は無い。しかし、自宅で過ごす時間が多くなった最近、テレビの視聴時間は増えた。

朝起きて、とりあえずTVをつけコロナ情報をチェックする。朝ご飯を食べ、軽く片づけをしてTVでコロナチェック。お昼を食べながら、お茶をしながら、コメンテーターの聞き飽きた速報を1日中浴びせられたら、さすがに頭がおかしくなる。しかし、またTVのスイッチを入れてしまう人達は多いはず。

SNSの情報も全く同じであり、ネガティブワードに対して、フォロワー達は飛びつきやすく、拡散もされやすい。 でも、情報を流す側はそれを意図的に行っている。

これは、コロナに始まったことではなくIT化された世の中の行き着く姿。みんな、何かしらの情報を欲しがっている。自分だけの、まだ周りも知らない、新しい情報を!手に入れるべく。最近、私がビックリしたのは、情報系TV番組の多さだ。これが物語っている。

メディアリテラシーの必要性はもう定着しているが。これらもメディアとの距離感の話で、情報を受け取る側が取捨選択し、正しく選び取る能力のことである。自分なりの距離感をもってしまえば踊らされず、洗脳されることも無い!本来、TVもSNSも最高に楽しめ、便利なものなのだから。

ただ、一点。メディアの運営側(TV局、企画会社、スポンサー)には、たーーくさん言いたいことあります。。。。。誰のためのメディアなのか??この有事だからこそ、在り方を自らに問いてほしい。

三種の神器であったテレビと距離を置くことは、私たちテレビっ子世代には難しい!ですが、ぜひ、距離感をもってテレビを利用し、「過度な情報」によって、不必要な恐怖心を植え付けられないよう「正しく、恐れる」ことを願います。

季節は春です!気持ちの良い風が吹いてます。新緑も初々しく芽吹いてます!!

三密を避けながら外へ!お散歩へ!出かけましょう!

コロナ感染拡大は非常に心配です。世界のみんなが同じように心配しています。収束を願うのと、同時に寝る間を惜しんで、家族を顧みず、最前線の現場で戦ってくれている、医療関係者はじめ、全ての皆様。本当に有難うございます。私たちも美容師として、お客様、地域社会のため、出来ること精一杯やります!!

三井圭司